赤とんぼが稲の穂先に泊まり、アメンボが水面をすいすいとお泳ぐ姿。
カエルの合唱や鈴虫の鳴き声。
昭和生まれの人だったら、想像することも容易い田園風景も平成や令和に生まれえた子たちは、想像すらできないかもしれない。
お盆やお正月にはおじいちゃんやおばあちゃんの実家に遊びに行き、近所の河原に散歩に行ったり、星空を眺めていたりすると、心が落ち着いてくる感覚。
その心の感覚が「ふるさと」を感じている証拠なんだと思う。
田んぼや畑などの田園風景を想像するとき、泥んこで働く農家さんの姿がそこにはある。
都会に住んでいると気が付きにくいかもしれないが、農家さんのおかげで我々は日々の食にありつけているのだ。
農や食とは人が生きていくために欠かすことのできない営みである。
本来なら農業こそ本腰を入れて守っていくべき産業なのに、日本の政治家たちは農業を守るどころか海外のグローバル企業たちに売り渡すような政策がとられている。
今の日本の現状を見てみると、このままではお米や野菜が高くて手に入らない時代が来るのではないかと心配になってくる。
というか、いずれそうなるだろう。
ただ、一つ望みがあるとすれば、志ある政治家たちの働きによって、ローカルフード法が可決されたことである。
ローカルフード法によって、守られている種子を自分の手で育て、自分で作物を育て、自給自足する方向にシフトするのだ。
売国奴が蔓延る日本社会で僕たちにできることは、地方自治体で農業を守る条例を作り、実績を作っていく中で外堀を固めていくことではないだろうか。
自分の子供が大人になった時にゲノム編集された作物や遺伝子組み換えされた動物、果てにはコオロギなどの昆虫を食わされている未来を想像すると吐き気がする。
日本人だったら、お米に焼き魚に味噌汁でしょ。
日本の農業を守っていくために自分にできることをこれからも考え続けたいとおもう。
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